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スポーツJ「時の人」は
アメリカで活躍する方々をご紹介するコーナーです。
文化的、社会的に貢献されている人々に
さまざまな角度から焦点をあてご紹介いたします。 |
| バックナンバー |
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| 2006年12月22日号掲載 |
| Doctor of Chiropractic |
| ヒロ・スガワラ 氏 |
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カイロと聞くとどんなイメージだろうか。
「骨接ぎ」「車でぶつけられたら行くところ」。
いやいやカイロの世界はもっと奥深く、大きな可能性を秘めている。
今回はカイロの可能性を極めようとしているヒロ・スガワラ氏にお話をうかがった。 |
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| PROFILE |
Dr. HIRO SUGAWARA, D.C. |
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| 1990年 |
Palmer-Westカイロプラクティック大学卒業 |
| 1992年 |
Sunnyvaleで開業 (現在に至る) |
| 1994年 |
公認スポーツカイロプラクター資格取得 |
| 1995年 |
Palmer-West大学で講師を務める (2000年まで) |
| 1998年 |
Chiropractic Neurologyの講義を受ける |
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今最も興味のあるテーマはADD(注意欠陥障害)、
ADHA(注意欠陥多動性障害)、Autism(自閉症) |
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| 2006年 |
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San Jose State Univ.の柔道チームに
カイロプラクティックケアを提供 |
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| カイロプラクティックの可能性を追求して |
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スガワラ氏はアメリカで開業して14年以上。まずはあまり知られていないカイロの世界について教えていただいた。「確かに日本の方は『カイロ=骨接ぎ』といった認識を持っていらっしゃる方も多いかと思います。まず、資格的な違いから言うと骨接ぎつまり整体士の方々は療法士です。ですから例えばレントゲンを撮ることはできませんし、物理療法士にオーダーを出してそれを監督することもできません。それに対してDC(ドクター・オブ・カイロプラクティック)にはそれができるし、処方を書くこともできるのです。DCはプライマリーケア・フィジシャンの役割を果たすことができるのです。」
「カイロの基本はアジャストメントといって背骨の矯正を行なうことです。しかし、カイロが生まれて100年以上が経過して、その間にカイロも長足の進歩を遂げました。カイロの勉強には生理学、病理学、栄養学も入ってきますし、診断領域も神経内科、神経科も含まれています。例えば神経系統に悪影響を与えることによって様々な病態が発現すると考えるわけです。」
カイロプラクティック神経学を大きく進歩させたのはキャリック博士だ。博士の医学史上の功績はカイロプラクティックを通じて神経学の臨床的応用の可能性を大きく広げたことにある。カイロの特徴の一つは薬剤を使用せずに外的刺激によって治療効果をあげることだが、キャリック博士は難病患者や昏睡状態にある人を次々にカイロプラティックで次々蘇生させたという。昏睡患者を外的刺激で蘇生させたというとマジックのようだが、そこには当然経験に培われた臨床的判断と理論的裏づけがある。全身体をコントロールする神経系の生存条件を回復させて、その機能の回復・向上を図るのだ。
では、カイロプラクティック神経学はどのような症状に有効なのだろうか。これまでよい結果が見られた主な症状としては、眼振、めまい、複視、高血圧、反射性交感神経ジストロフィー、嘔吐、不整脈、運動失調、歩行困難、震え、頻尿、頭痛、耳鳴り、虚弱、てんかん、脳性まひ、うつ病、脳卒中後のリハビリなどが挙げられるという。このようにカイロプラティック神経学の臨床領域は一般の理解以上に広いが、特に注目すべきは最近教育現場や家庭で大きな問題として取り上げられることの多いLD(学習障害)やADHD(多動性障害)に対する有効性だ。これらの問題に理解の浅い人はこのような障害を抱えた子供を単に「落ち着きのない子」「やる気のない子」「根性のない子」と否定的な評価を下すだけだったりする。あるいはADHDを障害として認識しても投薬によって行動を抑制するという対応がなされてきた。
しかし、これらの障害にもカイロプラティック神経学は対応できるとスガワラ氏は語る。「ADHDなどは脳の右半球、左半球の働きのバランスが取れていないという場合が考えられます。ですからカイロプラクティックは外的刺激によってその機能のバランスを整えてゆこうと考えるのです。また、LDの子供の場合は例えば目に焦点がうまくあっていないといった原因が考えられます。そのために本を読んだり、黒板の文字を読んだりするペースが遅くなったり、努力や緊張感を強いられたりする。そこで結果として勉強についてゆけないといったことがおこるのです。ですから目の働きを改善することで学習障害は克服することはできます。」 |
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もちろん、カイロプラクティック神経学といえども万能の魔法ではない。外的刺激で病気を完治することは無理な場合もある。しかし、むしろそこにカイロプラティックによって立つ思想がある。それは一言で言うと「人間らしく生きる」ということだ。近年になってホリスティック・メディスンやオルターナティブ・メディスンなどということが言われるようになったが、通常「医学」といえば「近代西洋医学」であろう。その基本的な考え方は要素主義的・還元主義的である。その背後には「医学の目的は病気を治すことだ」という発想がある。もちろん病気が治ることは有難いことには違いないが、病気を治せぱそれでよいのかというとまた話が違ってくる。例えば治療のための処置でもそれば患者の人生の可能性を大きく制限してしまうものだとしたらどうだろうか。生命倫理学などでQL(Quality
of Life)ということが重視されるのもそのような問題意識からきている。「病気が根本的には治ってはいなくても、例えば自分で食事をとることができる、自分でトイレに行ける、あるいは自分で買い物ができる。そういった些細なことが患者さんにとってどんなに重要なことかわかりますか。カイロプラクティックはそのように人が生き生きと生きてゆく手助けをするのです。キャリック博士はそれを『人間性の回復(Restore
Humanity)』と言います。」
スガワラ氏がこの途に進むきっかけとなったのは武道だという。「柔道、空手、少林寺。何でもチャレンジしました。そのなかで整体というものに出会って関心をもったのがきっかけです。そこからカイロに関心が進んだのです。」そしてカイロを学ぶためにアメリカにやってきた。「意外に思われるかもしれませんが、日本ではカイロプラクティックを学べる学校というのはなかったんです。今でも多分一つくらいじゃないでしょうか。アメリカでカイロの学校で学び学位をとった人も70人くらいじゃないでしょうか。そこで自分で調べてアメリカにやって来たんです」とスガワラ氏は語る。そして14年前に開業。また、母校の教壇にたち後進の指導にもあたってきた。
「カイロの理論は日進月歩の状態ですから常に勉強です。カイロを学んでいる人でも神経学などのスペシャリティーまで進む人はそれほど多くはありません」と語るスガワラ氏の将来の夢は、「いわゆる『植物状態』と言われる患者さんを蘇生させること」だ。「キャリック博士はそのレベルに達しています。」そのレベルを目指して日々の研鎖を欠かさない。そんなスガワラ氏の趣味は武道。「こちらに来てしまったのでだいたいの武道は初段でとまってしまいましたが、少林寺は4段です。身体を動かしたいので少林寺の道場には今でも通っています。」とはいえスガワラ氏の頭はカイロのことでいっぱいだ。「とにかく今はカイロにのめりこんでいます」と氏は語る。「カイロプラクティック自体にもそれを学ぷ自分にもまだまだ伸びてゆく可能性がありますからね。それに何といっても患者さんがよくなるのは嬉しいですからね。」
スガワラ氏のお話を伺って印象的なことはご自分が携わっているカイロプラクティックについてとても生き生きと楽しそうに語ることだ。カイロは氏にとってまさに天職なのだろう。「アメリカではみんな早くリタイアすることを考えていますが、自分にはそんなことは信じられません。座右の銘やモットーというものは特にありませんが、『生涯現役』で頑張ってゆきたいですね。
スガワラカイロプラクティック
Dr. HIRO SUGAWARA
990 W. Fremont Ave., Suite M
Sunnyvale, CA 94087
Tel: 408-738-0707
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